佇まいまで、
シンプルに。

ブログ

有名な無名

「これからのデザインは、物を捨て去った後のことまで考えねばならないだろう。今日のデザイナーは人類文化に役立っているとはお世辞にも言えない。
機械時代になって、その製品に醜いものが多いということは、デザインというものがあるからだと言われても仕方がない。
殆どのものがデザインされているにも拘わらず、その殆どが醜いとは、結果的に見て、今日ではデザインという職能がない方がよいかもしれぬとまで考えられるのである。
もっとも、今日の機械時代においても、素晴らしいデザインが、僅かだが存在し、また生まれつつあることも事実である。この少数の素晴らしいデザインが、デザインの名誉を僅かながらも救っていれているのだ。

もっともデザイナーがいなくても、各技術が有機的にうまく融合されている場合がある。これはアノニマス・デザインと言われていて、大変美しいものである。野球用のバット、グローブ、化学実験用のフラスコ、ビーカー、或は人工衛星等。
アノニマス・デザインは、今日の汚れたデザイナーが到底タッチ出来ないほど、素晴らしく神聖なものである。
民藝も、アノニマス・デザインの一種である。
アノニマス・デザインに比べて、デザインされているものが殆ど醜いとは、これを構成しているコンポーネントの融合に何か有機的でない不純の異物が混じっているからであろう。」
(柳 宗理/デザイン―柳宗理の作品と考え)

合掌。

お待たせしました。誰も待ってませんが。書類整理→倉庫整理・清掃→軽トラ掃除と年末恒例の清掃をし、ただいま帰還。

軽トラを清掃しながら、アノニマス・デザインについて再考。この軽トラのカタチはアノニマス・デザインではないかと。まあこの定義は深くて、考え続けなければなあと思っていることの一つです。

車の話ついでに、先日10年来の連合いルノー・キャトルにお別れをしました。ありがとうございましたと感謝の意を唱え、最後の写真をパシャリ。

新しい恋人は、サーブ9-3SE/99。プリッとしたヒップが特徴。やっぱりヨーロッパの車は後ろ姿がセクシーでいい。ルノーキャトルも後ろ姿が可愛くてセクシーでした。日本車にはない特徴だと思います。
僕の車選びの判断基準は一目惚れです。偶然だけが全てです。よって、デザインがどうのこうのという難しい話はできないのですが…直感です。モノ選びってそんなもんでしょ、理屈じゃなくて。